フィナステリドを通販で購入する方法は、海外製の医薬品を個人輸入する方法と、日本国内の医療機関でオンライン処方をしてもらう方法の2つがあります。
医薬品の個人輸入は、価格の安さがメリットですが、安全性や品質には懸念があります。医療機関でのオンライン診療を活用すれば、クリニックに通院することなく、医師の診察を受けたうえで日本製のフィナステリドを購入することができるので安全です。
本記事では、フィナステリドを通販で購入する際の注意点や、おすすめのオンライン診療対応クリニックを紹介します。
フィナステリドは通販で購入できるが個人輸入はおすすめできない
フィナステリドは、5αリダクターゼ(5α還元酵素)を阻害してジヒドロテストステロン(DHT)の産生を抑制し、AGAの進行を抑える薬です。AGA治療薬として高い効果が認められており、多くの男性に利用されています。
現在、フィナステリドは通販でも購入できるようになりました。しかし、個人輸入で購入するのはおすすめできません。
個人輸入で購入するメリット
個人輸入でフィナステリドを購入する主なメリットは、次の3つです。
- 価格が安い
- 医師の診察が不要
- 手軽に購入できる
フィナステリドを個人輸入する大きな魅力は、価格が安いことでしょう。日本国内のクリニックで処方されるフィナステリドは、保険が適用されない自由診療となるため、1カ月あたり3,000~8,000円程度かかります。
一方、海外製のジェネリック医薬品を個人輸入すれば、同じ有効成分であるにもかかわらず、1カ月あたりわずか1,500円程度で購入できることもあるのです。クリニックを受診した場合と比べると、半額以下の価格で購入できるため、長期的なコストを削減できます。
さらに、医師の診察が不要な点も大きな特徴の1つです。自宅にいながら注文から薬の受け取りまで完結できるため、仕事が忙しく通院の時間が取れない方や、薄毛治療をしていることを周囲に知られたくない方でも手軽に利用できます。
加えて、最近では個人輸入を代行するサイトも増えており、手続き自体も簡略化されてきました。こうした背景から、価格を重視したい方や診療の手間を省きたい方、手軽に購入したい方の間で一定の需要があるのは事実です。しかし、フィナステリドを個人輸入するのは推奨できるものではありません。
個人輸入を利用する際の注意点
個人輸入を利用する際、以下の4つの点に注意する必要があります。
- 製品はすべて海外製
- 品質保証がない
- 医薬品副作用被害救済制度を受けられない
- 発送までに1~2週間程度かかる
個人輸入を利用する際に最も注意したいのは、取り扱われている製品がすべて海外製であり、日本国内で認可されていないということです。こうした医薬品は、日本の薬機法による審査を経ていないため、品質保証がありません。そのため、成分の含有量や製造管理の基準が不透明です。
場合によっては、偽造品だったり不純物が混入していたりする可能性も否定できません。実際にこれまでにも数多くの健康被害が報告されており、厚生労働省でも以下のように注意喚起を行っています。
医薬品、医薬部外品、化粧品、医療機器、体外診断用医薬品又は再生医療等製品(以下「医薬品等」という。)を、海外からインターネット等を利用して取り寄せ、又は外国の旅行先で購入して持ち帰る等(いわゆる個人輸入)して、使用される方がいらっしゃいます。
医薬品等を海外から購入しようとされる方へ |厚生労働省
しかし、そうした医薬品等は、日本国内で医薬品医療機器等法を遵守して販売等されている医薬品等に比べて、次のような保健衛生上の危険性(リスク)があります。
さらに、海外製のフィナステリドで健康被害が発生した場合、医薬品副作用被害救済制度は一切適用されません。
これは日本国内で正式に承認・販売されている医薬品を用法用量を守って使用した場合に適用される制度であるため、海外製品を使用した際の副作用については、たとえ重篤な症状が出ても自己責任となるのです。
クリニックのオンライン診療なら国産のフィナステリドも購入できる
AGA治療薬であるフィナステリドは、海外製の安価なものを個人輸入することもできますが、安全性や品質には懸念があります。しかし、AGA治療は継続して行うものであるため、手軽に購入したいと考えている方は多いでしょう。
そこで近年注目されているのが、オンライン診療です。オンライン診療を活用すれば、クリニックに通院することなく、医師の診察を受けたうえで国産のフィナステリドを購入できます。
オンライン診療で購入するメリット
オンライン診療を活用すれば、医師の診察を受けたうえでフィナステリドを処方してもらえます。診察はスマートフォンやパソコンのビデオ通話機能を通じて行われるため、通院の手間がなく自宅や職場など好きな場所で医療サービスを受けられるのも特徴です。
対面診療と同様に、症状の聞き取りや服薬歴の確認が行われるため、自己判断による誤った服用リスクも防げます。また、オンライン診療で処方されるフィナステリドは、すべて医師の管理下にある正規品です。日本製のフィナステリドを選べるクリニックも多く存在します。
そのため、オンライン診療を利用すれば品質面での安心感を得られるほか、日本の薬機法に準拠した安全な薬を服用することが可能です。
さらに、医師による継続的なフォローが受けられる点も魅力の一つでしょう。副作用や体調の変化があった場合はすぐに相談できる体制が整っており、必要に応じて処方の見直しも行ってもらえます。医師の手厚いフォローがあるため、初めてAGA治療薬を服用する方でも、安心して治療を始められます。
このように、オンライン診療は通院の負担を減らしつつ、安全性、品質、継続性のすべてを担保できる治療手段です。信頼できる医師のもとで自分に合った治療を受けたい方にとって、最適な選択肢となるでしょう。
フィナステリドをオンラインで処方できるおすすめクリニック
AGA治療において、フィナステリドをオンラインで処方してもらえるクリニックを選ぶ際に重要な判断基準となるのが、「信頼性」「価格」「利便性」の3つです。
ここでは、フィナステリドの処方実績が豊富で、全国どこからでも診察・診療を受けられるオンラインクリニックを3院紹介します。
DMMオンラインクリニック

DMMオンラインクリニックは、動画配信サービスなどで知られるDMMグループが運営するサービスで、オンライン診療に特化した体制を整えています。フィナステリド単剤での処方にも対応している他、ミノキシジルの錠剤とのセットも取り扱っていることが特徴です。
DMMオンラインクリニックの最大の特徴は、診察から処方、薬の配送まですべてがオンラインで完結する利便性の高さでしょう。事前に公式サイトでアカウントを作成し、簡単な問診を済ませて予約を取ると、予約時間に医師とのビデオ通話が始まります。診察時間は約5~10分と短く、待ち時間も少ないため、仕事の合間やスキマ時間に診察を受けることも可能です。
また、初診であっても全国どこからでも利用できます。DMMオンラインクリニックで取り扱っているのは、日本国内で製造・流通している正規品のフィナステリドです。そのため、医薬品副作用被害救済制度の対象となり、万が一の健康被害時にも補償を受けられます。
自己判断による個人輸入ではこうした制度が適用されないため、安全性の観点からもDMMオンラインクリニックは信用できるサービスといえるでしょう。
料金設定も明確で、フィナステリド1カ月分は税込4,299円からとなっています。単月購入ももちろん可能ですが、1カ月ごと、3カ月ごと、6カ月ごと、12カ月ごとから選べるらくらく定期便も用意されています。らくらく定期便を利用すれば、最低限の受診で治療を続けることが可能です。
配送も早く、最短で当日に薬を受け取ることができます。当日便を利用すれば、決済完了後3時間程度で指定の場所に配送してもらえるため、お急ぎの方でも待つ必要がありません。
通常便でも最短当日発送となっており、数日程度で薬を受け取れます。
フィナステリドの他に、ミノキシジルタブレット・ミノキシジルローション、デュタステリド、カルプロニウム塩化物外用液など豊富に取り扱っているため、自分に合う治療薬を見つけやすいでしょう。
フィナステリド単体プランの費用(1カ月あたり) | 税込4,299円~ |
フィナステリド+ミノキシジル内服のプランの費用(1カ月あたり) | 税込3,772円~ |
診察料金 | 0円 |
送料 | 税込550円 |
血液検査の有無 | なし |
診療時間 | 0:00~24:00(24時間対応) |
支払い方法 | クレジットカード、DMMポイント、PayPay |
対面診療の有無 | なし |
クリニック院数 | 1院 |
クリニックフォア

クリニックフォアは、東京都内を中心に13院の実店舗を展開する医療機関でありながら、オンライン診療にも積極的に対応しているクリニックです。
AGA治療においても、医師によるオンライン診療を受けたうえで、フィナステリドを全国どこからでも処方してもらえる体制を整えており、利便性と信頼性を両立させたクリニックとして高い評価を得ています。
オンライン診療は平日夜や土日祝日にも対応しているため、仕事や家庭の都合で通院が難しい方でも無理なく利用することが可能です。また、初診・再診いずれも完全オンラインで完結できるため、クリニックに一度も足を運ぶことなく薬を受け取れます。
処方されるフィナステリドは、厚生労働省が承認した国内正規の医薬品であり、品質や安全性が保証されています。料金面でも良心的な設定となっていることが特徴です。定期配送を利用すれば1カ月あたり税込6,919円から薬を購入できます。診察料は、薬が処方された場合のみ無料です。
また、クリニックフォアではオンライン診療を利用している方向けに、オンライン血液検査のサービスも用意されています。検査は1回分で税込7,370円です。キットを使って指先からわずかな血液(0.065ml)を採取し、肝機能や腎機能の検査を行えます。
検査データをもとに精密検査が必要かどうか、このままAGA治療を続けても問題ないかなどを判断してもらえるため、安心して治療を行えるのが大きなメリットです。
さらに、クリニックフォアでは、AGAに関する複数の治療プランが用意されており、フィナステリド単剤の処方に限らず、ミノキシジル外用薬や内服薬、デュタステリドなどさまざまな治療薬が用意されています。
この他、全額返金制度があるのも魅力です。治療開始直後、どうしても薬が合わない場合は、支払った治療費の全額が返金されます。全額返金制度の適用には条件がありますが、このような制度があることは安心して治療を始めるきっかけとなるでしょう。
フィナステリド単体プランの費用(1カ月あたり) | 税込6,919円~ |
フィナステリド+ミノキシジル内服のプランの費用(1カ月あたり) | 税込13,838円~ ※スカルプケアサプリ込み |
診察料金 | 0円(薬が処方される場合のみ) |
送料 | 税込550円 |
血液検査の有無 | あり |
診療時間 | 7:00~23:30 |
支払い方法 | クレジットカード、Paidy、GMO後払い、代金引換、Amazon Pay |
対面診療の有無 | あり |
クリニック院数 | 13院 |
イースト駅前クリニック

イースト駅前クリニックは、全国主要都市に展開する実店舗型の男性専用クリニックで、AGA治療やED治療に特化した診療体制を確立しています。対面診療に加え、オンライン診療にも対応しており、通院が難しい方でもフィナステリドの処方を自宅にいながら受けることが可能です。
オンライン診療でも店舗同様の専門的な医療サービスが受けられることから、安心感と信頼性を重視する方に選ばれています。専用フォームから事前問診に回答すれば、医師とのオンライン診療を最短当日中に受けられます。
イースト駅前クリニックで処方されるフィナステリドは、厚生労働省が認可した国内正規の医薬品です。コストを抑えられるジェネリック医薬品を中心に取り扱っており、価格と品質のバランスをとった治療が可能です。医師が症状や体質を確認したうえで処方するため、誤った使い方をしたり飲む量を間違えたりするリスクもありません。
さらにイースト駅前クリニックは、医療法人が運営しており、これまでの診療実績は300万人を突破しています。専門性の高い医師が在籍しているため、初診時から安心して診療を受けられるのも特徴でしょう。
全国に42院を展開しているため、必要に応じて対面診療も受けられます。実店舗は最寄り駅から1~3分の距離にあり、当日予約もできるため気軽に受診できるのが魅力です。
この他、初月はフィナステリドによる治療が税込1,650円から受けられるのもイースト駅前クリニックの特徴として知られています。2カ月目以降でも1カ月あたり税込3,740円で治療を継続できるため、低価格で治療を続けたい方にぴったりです。
フィナステリド単体プランの費用(1カ月あたり) | 税込1,650円~ |
フィナステリド+ミノキシジル内服のプランの費用(1カ月あたり) | 税込10,945円~ |
診察料金 | 0円 |
送料 | 2回目以降:税込1,100円 ※初診時は1万円以上で無料 |
血液検査の有無 | なし |
診療時間 | 月~金曜日:10:00~21:30 土日祝日:10:00~17:30 |
支払い方法 | クレジットカード、ペイペイ、au PAY、現金 |
対面診療の有無 | あり |
クリニック院数 | 42院 |
フィナステリドを通販で購入する際の注意点
フィナステリドは、AGA治療に有効な内服薬です。通販を利用すれば自宅にいながら入手できます。しかし、通販にはいくつかの注意点があります。
ここでは、以下の4つの注意点を確認していきましょう。
- 効果が出るまでには期間がかかる
- 副作用が存在する
- 女性は服用できない
- 海外製のフィナステリドは医薬品副作用被害救済制度を受けることができない
効果が出るまでには期間がかかる
フィナステリドの服用を始めたとしても、すぐに効果が出るわけではありません。効果を実感できるまでには、約6カ月の継続服用が必要とされています。
3,927名の男性被験者を対象とした試験1では、脱毛部1cm2あたりの硬毛数が投与6カ月後にはプラセボよりも有意に増加していました。このように、フィナステリドの効果が出るまでに時間がかかるのは、髪の毛の成長サイクルが数カ月単位であることが関係しています。そのため、短期間の使用だけで「効果がない」と判断して服用を中止するのは早計です。
AGA治療は中長期的な視点で継続する必要があります。また、治療効果があらわれる時期や程度には個人差がある点にも注意しましょう。自己判断で服用を中断したり薬を変更したりせず、医師の指示に従って治療を継続することが大切です。
治療効果が出るか不安な方は、治療開始前の写真を撮影しておくのをおすすめします。治療開始1カ月後、2カ月後と記録をとっておくと、わずかな変化でも自分の目で確認できるようになります。
副作用が存在する
フィナステリドはAGA治療に高い効果が期待できる一方で、副作用がまったくないわけではありません。
通販で簡単に手に入ることからサプリメント感覚で服用してしまうケースも見られますが、れっきとした医療用医薬品であるため、誰にでも副作用が起こる可能性があります。フィナステリドで報告されている代表的な副作用2は、次のとおりです。
1~5% | 1%未満 | 頻度不明 | |
---|---|---|---|
過敏症 | そう痒症、蕁麻疹、発疹、血管浮腫 | ||
生殖器 | リビドー減退(性欲減退) | 勃起機能不全、射精障害、精液量減少 | 睾丸痛、血精液症、男性不妊症、精液の質低下 |
肝臓 | AST上昇、ALT上昇、γ-GTP上昇 | ||
その他 | 乳房圧痛、乳房肥大、抑うつ症状、めまい |
報告されている副作用の中には、性欲減退や勃起機能の低下、精液量の減少などがあります。家族計画を考えている方は、副作用のリスクを理解したうえで服用しましょう。
個人輸入でフィナステリドを購入した場合、これらの副作用が起きても医師への相談が難しく、治療の継続ができなくなることがあります。AGA治療は継続が大事ですので、必ず医師の診察を受けて服用を開始しましょう。
女性は服用できない
フィナステリドは成人男性のAGA治療を目的として開発された薬であり、女性には使用できません。特に妊娠中や妊娠の可能性がある女性が誤って服用すると、胎児の性器発達に悪影響を与える可能性があるため、絶対に使用してはいけません。
経口摂取だけでなく、フィナステリドの錠剤が皮膚に付着した場合も影響が出る恐れがあるため、女性は取り扱いに注意が必要です。誤って女性や子どもが手に取らない場所に保管しましょう。
また、フィナステリドは男性ホルモンに作用する薬であるため、女性の薄毛治療には効果がありません。閉経後の女性を対象に海外で行われた試験では、12カ月にわたりフィナステリドを服用しても有効性は認められませんでした。つまり、服用したとしても副作用のリスクだけが残ることになります。
女性の脱毛には、ミノキシジル外用薬などが選択肢となるため、自己判断で服用せず医師に相談して適したものを使用することが大切です。
海外製のフィナステリドは医薬品副作用被害救済制度を受けることができない
個人輸入で購入できるフィナステリドの多くは、海外製のジェネリック医薬品です。これらは価格が安く処方箋なしで入手できる手軽さがありますが、厚生労働省で認可されていないため、医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。
医薬品副作用被害救済制度とは、正しく服用した医薬品によって入院レベルの副作用が生じた場合に医療費や医療手当などを補填してもらえる制度のことです。この制度は、国内で承認されている医薬品の使用に限って適用されるため、個人輸入した海外製の薬には適用されません。
たとえ用法用量を守っていても、重篤な副作用が出た場合はすべて自己責任で対応しなければならず、医師のサポートも受けにくいのが実情です。
海外製のフィナステリドは品質管理が不十分な製品だったり偽造品だったりするリスクもあるため、健康被害の可能性は決して低くありません。安いからといって安易に購入せず、リスクもあることを理解しておきましょう。
フィナステリドを通販で購入する際に知っておきたいQ&A
最後に、フィナステリドを通販で購入する際に知っておきたいよくある質問にお答えします。
- ジェネリック医薬品とは何ですか?
-
ジェネリック医薬品とは、すでに特許期間が終了した先発医薬品(新薬)と同じ有効成分・効果・効能をもつ後発医薬品3のことです。例えば、フィナステリドの先発医薬品としてはプロペシアが知られています。プロペシアの特許が切れた後に発売されたのが、フィナステリド錠です。
日本国内では、厚生労働省の厳しい承認基準をクリアしたジェネリック医薬品のみが販売されており、品質や安全性も一定の基準を満たしています。フィナステリドの認可を受けている国内のメーカーには、次のような企業があります。
国内のフィナステリドであれば、原薬や製造工程の管理も厳格に行われているため、安心して服用できるレベルの品質が保たれていることが特徴です。一方で海外から個人輸入するジェネリック医薬品は、日本の基準を満たしていないものが数多く存在します。
中には有効成分の含有量が異なる製品や製造環境が不透明なものも存在するため、ジェネリック医薬品を選ぶ際は、信頼できる国内の医療機関を通じて処方してもらうことが重要です。
- 効果が出ない場合もあるの?
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フィナステリドはAGAの進行を抑える効果が認められた薬ですが、すべての方に同じような効果があらわれるわけではありません。効果には個人差があり、遺伝的な要因や年齢、AGAの進行度合いなどが影響します。
フィナステリド単体で十分な効果が得られない場合は、ミノキシジルの外用薬や内服薬と併用したり、デュタステリドに変更したりなどの対策が考えられます。特に髪の毛の成長を促したい場合は、発毛作用のあるミノキシジルとの併用が効果的です。
また、フィナステリドで効果が見られない背景として、そもそもAGAではない脱毛症である可能性も考えられます。例えば、円形脱毛症や脂漏性脱毛症、甲状腺機能の異常による脱毛などは、フィナステリドを服用しても効果がありません。フィナステリドを服用し始める前に、まずは自分の脱毛が本当にAGAであるかを見極めることが大切です。
この他、治療期間が短すぎる場合もフィナステリドの効果を得られない場合があります。6カ月程度で効果を実感できることが一般的ですので、最低でもこの期間は服用を継続しましょう。
まとめ:オンライン診療と個人輸入との違い
個人輸入 | オンライン診療 | |
---|---|---|
購入経路 | 海外の通販サイト | 日本国内の医療機関 |
診察の有無 | なし | あり |
取り扱い製品 | 海外製フィナステリド | 日本製の国産フィナステリドも選択可 |
医師の管理 | なし | あり |
医薬品副作用被害救済制度の対象 | 対象外 | 対象 |
届くまでの期間 | 1~2週間 | 最短当日~数日 |
オンライン診療と個人輸入は、いずれも通院不要でフィナステリドを購入できる方法です。しかし、内容には大きな違いがあります。最も大きな違いとして、診察の有無と安全性が挙げられます。
購入経路に関して、個人輸入は海外の通販サイトを通じて購入しますが、オンライン診療では日本国内の医療機関が提供する公式の診療システムを利用します。このため、オンライン診療では、医師による診察を受けたうえで処方してもらうことが可能です。
また、取り扱っている製品にも違いがあります。個人輸入で手に入るのは海外製のフィナステリドのみですが、オンライン診療では日本国内で承認された国産のフィナステリドを選ぶことも可能です。
さらに重要なのが、医薬品副作用被害救済制度の対象かどうかという点でしょう。個人輸入で購入した薬は、この制度の対象外です。対して、オンライン診療で処方される薬は国内で認可されているものもあるため、多くは制度の対象となります。
配送期間にも差があり、個人輸入では到着までに1~2週間かかることが一般的ですが、オンライン診療は最短当日~数日で自宅に配送されます。