避妊やさまざまな病気の治療を目的として利用されるピルですが、ピルは通院によって直接処方されるだけではなく、近年ではオンライン診療や通販によって直接クリニックに行かなくてもピルを手に入れることができるようになっています。
そこでこの記事ではピルをオンライン診療などで手に入れることができるおすすめのクリニックや、ピルをオンラインで入手する際の注意点などを解説していきます。
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オンラインで処方できるピル一覧
オンライン診療でも処方可能なピルの種類は以下の通りです。
- 低用量ピル
- 中用量ピル
- アフターピル
- 超低用量ピル
低用量ピル
低用量ピルは卵胞ホルモンと黄体ホルモンの2つの女性ホルモンが主成分となっているピルです。
主に排卵の抑制や女性ホルモンを整えるなどの効果が期待できる薬で、避妊のために利用すると高い確率で避妊することが可能です。
加えて子宮内膜の増殖を抑える効果もあるとされていて、生理痛や月経困難症の治療などに利用されることもあります。
中用量ピル
中用量ピルは低用量ピルと同じく卵胞ホルモンと黄体ホルモンが配合されているピルですが、低用量ピルよりも卵胞ホルモンの割合が多いピルのことを中用量ピルと呼びます。
主に生理日を移動させる効果や月経困難症などの症状に利用されることが多く、生理周期を正しい周期に戻したい方に処方されることが多いです。
低用量ピルよりも副作用が強いとされていて、継続服用することで副作用のリスクが高いので用法用量は必ず守りましょう。
アフターピル
アフターピルは避妊を行わない性行為を行ったなどの理由で緊急的に避妊をする必要がある際に用いられるピルです。
ヤッペ法とレボノルゲストレル法という2つの服用方法があり、利用するピルによって飲み方や副作用に違いがあります。
アフターピルは飲むタイミングが重要とされていて、24時間以内の服用で9割、48時間以内の服用で服用で8割、72時間以内の服用で5割強の確率で避妊ができるといわれています。
超低用量ピル
超低用量ピルは低用量ピルと同じ成分が配合されていますが、そのうち卵胞ホルモンが0.03㎎未満のものを超低用量ピルと呼びます。
子宮内膜症や月経困難症といった症状の治療で利用されることも多く、超低用量ピルを購入する際は保険適用も可能となっています。
オンラインでピルを購入するメリット
ピルをオンライン購入する最大のメリットは直接クリニックを訪れる際の手間を全て省くことができる点です。
例えば、通院にかかる時間や費用を節約することができるほか、他人と顔を合わせることも無いため、偶然知り合いと出会ってピルを受け取ったことがバレてしまうといった心配がありません。
オンライン診療では処方されたピルは自宅に郵送されるのですが、郵送時はピルが郵送されているようには思えないパッキングなどをしてもらえるため、家族にピルを処方してもらったことがバレづらく配慮してくれているクリニックが多いです。
自宅完結でスマホやパソコンがあれば短い時間で手軽に診察を済ませてピルを処方してもらえるため、時間が無い方もピルを受け取りやすいのもメリットとなっています。
オンライン通販でピルを購入できるおすすめクリニック5選
DMMオンラインクリニック

DMMオンラインクリニックはDMMポイントでピルを購入することができ、他のDMMサービスと併用しながらピルを継続購入することができるオンラインクリニックです。
ピルの種類が非常に豊富で、特に低用量ピルは第1世代から第4世代まで幅広い種類の中から自分の症状などに合ったピルをチョイスしてもらえます。
診察料0円で継続性も高いので、長期間のピルの利用を視野に入れている方におすすめです。
主なピルの料金 | 第2世代(トリキュラー28錠、アンジュ28錠) 定期配送:2,178円/月(税込) 1か月分:3,179円/月(税込) 3か月分:9,537円/月(税込) 6か月分:19,074円/月(税込) 第3世代(マーベロン28錠) 定期配送:2,178円/月(税込) 1か月分:3,179円/月(税込) 3か月分:9,537円/月(税込) 6か月分:19,074円/月(税込) |
支払い方法 | クレジットカード、DMMポイント |
公式サイト | DMMオンラインクリニック公式サイト |
クリニックフォア

クリニックフォアはオンライン中心のクリニックでありながら、100万件以上の治療実績があって安心感を持ちながら利用することができるクリニックです。
低用量ピルやアフターピルを購入することができ、低用量ピルは定期配送によって通常料金よりも15%引きの料金で継続利用できます。
アプリをインストールする必要が無く簡単に診察を始められるので、すぐにピルに関する診察を受けたい方におすすめです。
主なピルの料金 | マーベロン 定期配送:2,783円/月(税込) 2か月分:6,556円/月(税込) 3か月分:9,834円/月(税込) 6か月分:19,668円/月(税込) トリキュラー 定期配送:2,783円/月(税込) 2か月分:6,556円/月(税込) 3か月分:9,834円/月(税込) 6か月分:19,668円/月(税込) |
支払い方法 | クレジットカード、デビットカード、GMO後払い、代金引換、Amazonpay |
公式サイト | クリニックフォア公式サイト |
スマルナ

スマルナは低用量ピルや中用量ピルなどのさまざまなピルを受け取ることができ、中用量ピルを検討している方の場合は生理タイミングを合わせるためのカレンダーを確認することができます。
定期便利用もできるほか、定期便を解約した後も100日以内の利用であれば診察代金1,500円分を無料で利用することが可能です。
定期便は1か月、3か月、12か月と期間に合わせて最適なプランを選ぶことができるので、自分が利用したい期間や症状などを医師と示し合わせたうえで最適なプランを選んでください。
主なピルの料金 | 低用量ピル 1年分処方:2,380円(税込)から 中用量ピル 2,900円(税込)から アフターピル 9,480円(税込)から |
支払い方法 | クレジットカード、NP後払い |
公式サイト | スマルナ公式サイト |
エニピル

エニピルは問診票への回答から30分以内に医師のオンライン診療を受けることができ、早いテンポでピルを処方してもらうことができます。
アフターピルも問診票を入力したら割込み診療を受けることができるほか、土日祝日も診療を受けることができて即日発送してもらえるなどサービスが充実。
低用量ピルと中用量ピルも定期配送によってお得に継続利用できるので、お得に軽いフットワークでピルを利用したい方はチェックしてみてください。
主なピルの料金 | 低用量ピル・中用量ピル 単発配送プラン:3,278円(税込)+送料 毎月配送プラン:月々2,563円(税込)+送料 12か月一括配送プラン:月々2,563円(税込)+送料 アフターピル 72時間まで有効 9,900円(税込) 120時間まで有効 13,200円(税込) |
支払い方法 | クレジットカード、コンビニ後払い |
公式サイト | エニピル公式サイト |
マイピルオンライン

マイピルオンラインは低用量ピルを定期便で処方してもらうことができ、再診療や送料無料で定期的にピルを受け取ることができます。
他にもはじめて割や学割適用による送料無料などのサービスが多く展開されていて、さまざまな方がピルを利用しやすい環境と言えます。 低用量ピルやアフターピル、生理移動ピルなどさまざまなピルを手に入れることができるので、幅広いピルをチェックしたい方にも合っていると言えるでしょう。
主なピルの料金 | トリキュラー28:2,959円(税込) マーベロン28:3,069円(税込) ラベルフィーユ28:2,849円(税込) ファポワール28:2,959円(税込) アンジュ28:3,069円(税込) シンフェーズ28:2,959円(税込) |
支払い方法 | クレジットカード、銀行振込、コンビニ後払い |
公式サイト | マイピルオンライン公式サイト |
ピルのオンライン処方の確認ポイントとクリニックの選び方

相場より安いか確認する
オンライン診療にてピルを購入したい場合は、やはりピルの料金相場の値段よりも安いかどうかを確認すると良いでしょう。
ピルそのものの料金だけではなく、診察料やピルを郵送してもらう際の送料などもコストとしてかかるため、これらの諸費も計算に入れて予算を組むようにしてください。
また、保険が適用されるピルかどうかによっても料金が大きく異なるので、自分が利用したいピルが保険適用されるかどうかも確認しましょう。
定期便などのサービスが利用可能か確認する
オンラインクリニックでは定期的にピルを郵送してくれる定期便のサービスを展開しているクリニックもあります。
通常の料金よりも1か月あたりのピルの料金が安くなっていたり、一定のタイミングでピルが郵送されてくるため、買い忘れや飲み忘れを防ぎやすいなどのメリットがあって便利です。
定期便なら送料無料などのクリニックもあるため、定期便が利用できるクリニックを選ぶのもおすすめです。
購入できるピルの種類を確認する
一口にピルと言ってもその種類はさまざまあり、低用量ピルや中用量ピルなどの分類の中でもその種類は多岐にわたります。
クリニックによって取り扱っているピルの種類が違うため、よりピルの種類が豊富なクリニックを選ぶことによって、自分に合うピルが見つけやすくなります。
不安な場合は必ず医師に相談する
ピルの効果や料金、副作用など、ピルに関して分からないことがある場合は必ず医師に相談するようにしてください。
どんなに些細なことでも気になることは診察時に必ず確認して、不安な点や分からない点が1つもないくらいの状態でピルを処方してもらいましょう。
ピルの飲み方・服用するときの注意点
飲み忘れた場合
ピルをもし飲み忘れてしまった際は、焦って1日に2日分のピルを飲むのではなく、また最初から1日1錠の用量を守ってピルを飲み始めるようにしてください。
ピルを飲み忘れると避妊率が下がってしまったり、治療効果が下がってしまうのでできるだけ飲み忘れないようにしてください。
他の薬との併用について
ピルは他の薬やサプリメントと併用して服用すると、その効果が薄くなる場合があります。
ピルの避妊効果などを最大限高めるのであれば他の薬との併用はできるだけ避けるようにしましょう。
併用することでピルの効果が下がるとされている薬やサプリメントや自分が今服用中の薬とピルとの飲み合わせについては、診察時に必ず医師と確認するようにしてください。
定期的な検診も重要
長期的なピルの利用を計画しているのであれば、定期的に検診を受けることも頭に入れておくようにしてください。
その理由はピルを服用することで乳がんのリスクが上がると言われているためで、定期検診を受けておくことで乳がんの早期発見や発症リスクを抑えることに繋がります。
検診を受けるペースとしては年に1回程度で十分と言われているので、ピルの長期服用を行う際は定期検診もセットで行うことを意識するようにしてください。
ピルのオンライン処方に関するよくある質問
- オンラインだと何日で届く?
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多くのオンラインクリニックでは診察が終了してから最短で即日発送を行っており、お住まいの地域にもよりますが最短で翌日に受け取ることも可能です。
長くても2日から3日ほどで受け取れる場合が多いので、詳しくは診察時に医師に確認しておくと良いでしょう。
- ピルのオンライン処方にデメリットはある?
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オンライン処方のデメリットは直接医師の目で診察してもらえないため、直接通院するよりも診察の精度がどうしても落ちてしまう点です。
また、ピルを購入時に送料がかかるため、交通費などは掛からないもののそれ以上に送料で費用がかかってしまう場合もあるので注意してください。
- オンラインでも保険適用可能?
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オンラインでのピルの処方でも、月経困難症や子宮内膜症などの症状を治療するためにピルを利用するのであれば保険が適用されます。
ですが初診の場合は自費でピルを購入しなくてはいけない場合が多いため、通院よりもピルの料金がかかる可能性があることも頭に入れておきましょう。
- 妊娠中でもピルを服用して良い?
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妊娠中は特にホルモンバランスが不安定になりやすく、ピルを服用することでホルモンバランスが崩れて体調が悪くなりやすいと言われています。
妊娠していることに気づかずピルを服用し続けてしまっていたというケースも多くあるため、ピルを服用していても生理予定日はしっかり管理して、妊娠の可能性がある場合は産婦人科への受診を検討してください。
- ピルの一相性と三相性の違いは?
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一相性のピルは1シートのホルモン量が同じなため、飲み間違いを起こす可能性が低く、シートが余ってもまた新しく飲み始める際に生理日を調整しやすいです。
三相性のピルは1シートにホルモン量が違う3種類の錠剤があるため、ホルモンバランスに合わせて最適な錠剤を服用することができます。
クリニックによって一相性のピルから三相性のピルまで様々なピルがあるため、医師と相談しながら最適なピルを見つけていきましょう。
- ピルの副作用は?
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ピルの副作用として挙げられるのが血栓症や不正出血、吐き気、肌荒れなどです。
特に血栓症は血管の中に血栓ができることで血流を塞いでしまい、心臓病などの病気を引き起こす恐れがあります。
40歳以上の方やたばこの吸い過ぎ、高血圧などの症状がみられる方はピルによる血栓症のリスクが高まるとされているので、副作用が気になる方は診療時に必ず相談しておくと良いでしょう。
まとめ
ピルはオンライン処方してもらうことによって手軽に周囲の方にバレることなく受け取ることができます。
送料がかかるなどオンライン処方ならではのデメリットもありますが、その分自宅完結でスマホやパソコンがあれば簡単に安全なピルを手に入れることができるため、メリットも非常に大きいと言えるでしょう。
自分が利用しやすいオンラインクリニックでピルを処方してもらって、悩みを解決できる手助けになったら幸いです。