MENU

抜け毛が多い季節が夏と秋なのは何故?原因と抜け毛が続く場合の注意点を解説

【PR】当ページのリンクには広告が含まれています。

「秋になると抜け毛の量が増える気がする」

「抜け毛が何本であれば正常の範囲内なのか知りたい」

…そんなお悩みや疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

こちらの記事では、夏と秋に抜け毛が増える原因や、注意すべき抜け毛のタイプについて解説しています。

抜け毛や薄毛に関する不安がある方は参考にしてみてください。

目次

抜け毛が増えやすい季節は夏と秋!その原因は?

夏と秋に抜け毛が増えやすいのは日本人だけではありません。イギリスの学術誌である「British Journal of Dermatology」のによると、世界8ヶ国における12年間におよぶ調査で、夏と秋にもっとも抜け毛の量が増えると分かっています。

夏と秋に抜け毛が増える原因としては、以下の3点があげられます。

  • 換毛期の影響
  • 強い紫外線によるダメージ
  • 激しい気温の変化による体調不良

それぞれの原因について詳しく見ていきましょう。

換毛期の影響

夏と秋に抜け毛が増える原因の1つとして、換毛期の影響があげられます。人間はサルから進化したとされていますが、サルにも換毛期があり、その名残が人類にも残っているのではないかと考えられています。

日本人の毛髪はおよそ10万本とされていますが、ヘアサイクル(髪の毛が生え替わる周期)によって1日あたり50本から100本の抜け毛が見られることは珍しくありません。

ところが、夏から秋にかけての換毛期には、1日に200本から300本の抜け毛が見られることもあるのです。つまり、夏から秋にかけて抜け毛の量が増えるのは生理現象の一種であり、むやみに心配する必要はありません。

気にするべき点は抜け毛の量ではなく、抜け毛量がどのように推移していくかだと言えるでしょう。一時的に抜け毛の量が増えることは問題ありませんが、200本から300本の抜け毛があまりにも長く続くようであれば注意が必要です。

動物の換毛期は3月と11月ごろとされており、およそ1ヶ月~2ヶ月続くとされています。人間には明確な換毛期があるわけではないのですが、2ヶ月以上経っても抜け毛の量が減らない場合、何らかの脱毛症を発症している可能性も疑われるため、専門医に相談することがおすすめです。

強い紫外線によるダメージ

夏から秋にかけて抜け毛の量が増えるのは、強い紫外線によるダメージの可能性も疑われます。紫外線には物質を破壊する強い力があります。窓際に敷いてあるカーペットの色が落ちたり、ベランダの洗濯ばさみがボロボロになったりするのもそのためです。

そのような強い紫外線を髪の毛に浴びることで、夏から秋にかけて起こる抜け毛のリスクが高くなります。頭皮が紫外線によって日焼けを起こした場合には、頭皮の乾燥にともなって血行不良を引き起こしやすくなります。

頭皮が血行不良状態におちいると、髪の毛を成長させるためのエネルギーが不足し、結果として抜け毛のリスクを高めるのです。また、夏場の紫外線によるダメージが蓄積した結果として、秋になってから抜け毛の量が増えることもあります。

抜け毛が増えるそのほかの原因としては、海水浴やプールなどで髪の毛や頭皮にダメージが加わることもあげられます。とくにプールに入った後、髪の毛や頭皮に付着した塩素をしっかりと洗い流しておかないと、頭皮環境の悪化や抜け毛のリスクを高めるため注意が必要です。

激しい気温の変化による体調不良

激しい気温の変化による体調不良も、夏と秋に抜け毛が増える原因の1つです。秋口になり朝晩の気温が下がり始めたときに、身体を「夏モード」からうまく切り替えられない場合、自律神経のバランスが乱れ、いわゆる夏バテを引き起こします。

自律神経のバランスが乱れると、血管が収縮して血行不良を引き起こします。血管の収縮にともなって頭皮に送られる血液の量が減少すると、髪の毛を成長させるための栄養素が不足し、結果として抜け毛のリスクを高めるのです。

また夏の夜の暑さで睡眠不足に陥ると、ストレスによって皮脂の分泌量が増加し、炎症性の皮膚疾患である脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)を発症するリスクが高くなります。

その他の皮膚炎とは異なり、脂漏性皮膚炎の発症初期にはあまりかゆみが見られないことから、知らない内に症状が進行するケースも珍しくありません。脂漏性皮膚炎が進行した場合、脂漏性脱毛症による抜け毛のリスクを高める可能性があります。

そのほかにもエアコンによる空気の乾燥や、イネやブタクサによるアレルギー、朝晩の身体の冷えなどが原因で自律神経のバランスを乱し、抜け毛のリスクを高める恐れがあります。

抜け毛が続く場合の注意点

夏から秋にかけて抜け毛が増えるのは、ある意味では生理現象であるため、それほど心配する必要はありません。ただし、以下のような抜け毛が多く見られる場合は注意が必要です。

  • 抜け毛が1日100本以上
  • 抜け毛の長さが短い
  • 抜け毛の細さから見分ける
  • 抜け毛の色が黒が薄れ赤茶色の様になっている
  • 抜け毛がまっすぐの棒の様な形となっている
  • 3ヶ月間以上経過しても1日の抜け毛の量が通常の2〜3倍

人間の髪の毛は通常でも1日あたり50本から100本は抜け落ちるものです。ただ、100本以上の抜け毛が長期的に続く場合や、秋に入ってから3ヶ月以上を経過しても抜け毛量の増加が続く場合は注意が必要です。

また、抜け落ちた髪の毛が1本の棒のように真っすぐになっている場合や、細く短い抜け毛が増えている場合、もしくは抜け毛の色が薄くなっている場合、頭皮環境の悪化によって髪の毛の成長が妨げられている可能性も疑われます。

上記の項目に複数当てはまる場合、AGA(男性型脱毛症)などの進行性の脱毛症を発症している可能性も疑われるため、なるべく早めに専門のクリニックで診察を受けることが重要です。

まとめ

1日あたり50本から100本の抜け毛はだれにでも見られる生理現象であり、夏から秋にかけては200本から300本に増えるケースも珍しくありません。その場合はむやみに心配するのではなく抜け毛の続く期間や、抜け落ちた髪の毛の状態に注意しておくことが重要です。

あまりにも抜け毛量の増加が長く続く場合や、抜け落ちた髪の毛の状態に異常が見られる場合、AGA(男性型脱毛症)を始めとする、何らかの脱毛症を発症している可能性も疑われます。

そのため、セルフケアで抜け毛量の変化が見られない場合は、なるべく早めに専門のクリニックで見てもらいましょう。無料で相談できるクリニックも多いため、まずはカウンセリングを受けてみるのがおすすめです。

目次