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FAGA(女性男性型脱毛症)とは?女性の薄毛の原因と対策を徹底解説(医師監修)

大手広告会社の調査研究機関がおこなった、20歳から69歳の女性を対象としたアンケートによると、およそ8%の女性が自分の薄毛を気にしており、およそ30%の女性が薄毛になることに対して、不安を抱えているといった報告が得られています。

参照元:薄毛に関する意識調査2021

同アンケートでは、薄毛が気になり始める平均年齢は41.8歳となっていますが、その年代の女性に多く見られ脱毛症の1つがFAGA(女性男性型脱毛症)です。こちらの記事では、FAGAの原因や特徴的な症状、主な治療法などについて詳しく解説しています。

目次

FAGAとは?

FAGAは、英語の「Female Androgenetic Alopecia」の頭文字を取ったものです。直訳すると、女性に見られる男性ホルモン由来の脱毛症と言った意味になるでしょう。

男性ホルモンは男性にしか分泌されていないと思われるかもしれませんが、女性の体内でも男性ホルモンが分泌されています。ただ、女性ホルモンの分泌量と比べた場合、その割合はおよそ9:1と少なくなっています。

参照元:東洋経済オンライン

女性ホルモンには、容姿を女性らしく美しく保つはたらきがあります。女性の身体が男性に比べて柔らかく丸みを帯びているのも、声が男性よりも高いのも、髪の毛が豊かで艶やかなのも、すべて女性ホルモンのはたらきによるものです。

ところが、中年期を迎えてホルモンバランスに変化が起こった場合、女性によっては体内の男性ホルモンの割合が増加し、結果としてFAGAを引き起こすことがあるのです。

FAGAに関しては1964年ごろから研究が始まっているのですが、当時は男性に見られるAGA(男性型脱毛症)と同じようなメカニズムで抜け毛が起こるため、2010年に発行された男性型脱毛症診療ガイドラインでも、女性の脱毛症を単にFAGAと記していました。

ところが、女性の薄毛に関する研究が進むにつれて、ホルモンバランスの変化だけでは説明がつかなくなってきました。そのため、現在では女性の薄毛を広くFPHL(female pattern hair loss:女性型脱毛症)女性型脱毛症と呼ぶようになっています。

FPHLの中でも、とくにホルモンバランスの変化によって起こる女性の脱毛症がFAGAというわけなのです。ホルモンバランスがどのように変化するのかについては、後ほど詳しく解説します。

参照元:男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版

FAGAとAGAの違いは?

次に、FAGA(女性男性型脱毛症)とAGA(男性型脱毛症)との違いについて解説します。FAGAとAGAには、大きく分けると次のような違いがあります。

  • 発生する薄毛の症状の様子
  • 症状の進行具合
  • 治療に使用する医薬品

それぞれについて詳しく見ていきましょう。

発生する薄毛の症状の様子

FAGAとAGAの大きな違いの1つが、発生する薄毛の症状の様子です。AGAが進行した場合、最終的には側頭部と後頭部の毛髪を除き、すべての髪の毛が抜け落ちてしまいます。FAGAの場合は、局所の髪の毛が抜け落ちるようなことは多くありません

症状の進行具合

FAGAもAGAも、基本的にはゆっくりと進行する傾向にあります。ただ、男性の方が女性よりヘアサイクル(髪の毛が生えてから抜け落ちるまでの周期)が短いため、どちらかというとAGAの方が早く進行すると言えるでしょう。

治療に使用する医薬品

FAGAとAGAとでは、治療に使用する医薬品にも違いがあります。AGAの治療には基本的に、デュタステリド内服薬やフィナステリド内服薬といった、男性ホルモンのバランスにアプローチする医薬品が用いられます。

ただ、デュタステリド内服薬やフィナステリド内服薬に関しては、女性に関する有効性も安全性も確認されていません。そのため、FAGAに対する投薬治療には、ミノキシジル外用薬を使用するのが一般的です。

FAGAの症状と進行パターン

FAGAを発症した場合、徐々に抜け毛の量が増えていく傾向にあります。ただし先述の通り、男性のように局所がハゲ上がるような例は多くありません。そこで、FAGAの症状と進行パターンについて詳しく解説します。

FAGAの症状は、髪の毛全体のボリュームが減少する点です。男性のように頭頂部や額の生え際が極端に薄くなることは多くありません。また、シャンプーをしたときに、地肌が目立つようになることもあります。

FAGAを発症した場合、薄毛の範囲がゆっくりと広がっていく点も特徴です。そのことから、びまん性脱毛症と呼ばれるケースもあります。びまん(瀰漫)には、「広い範囲にはびこる」といった意味があります。

FAGAの進行パターンは、大きく分けるとルードウィッグ型、クリスマスツリー型、およびハミルトン型の3タイプに分類されます。それぞれについて簡単にご紹介します。

ルードウィッグ型

ルードウィッグ型は、FAGAのもっとも典型的な進行パターンです。細かく分けるとⅠ型から3型に分類されます。

ルードウィッグ分類Ⅰ型…FAGAの初期段階。頭頂部を中心に薄くなり始めるが、自覚症状をともわないことも多い。
ルードウィッグ分類Ⅱ型…頭頂部のまわりが明らかにボリュームダウンし、自分でも確認できるようになる。
ルードウィッグ分類Ⅲ型…頭頂部だけでなく、額の生え際にも薄毛が見られ始める。

クリスマスツリー型

クリスマスツリー型のFAGAは、オルセン型とも呼ばれています。頭頂部を木の天辺と見立て、前頭部に向かってクリスマスツリーのような形で薄毛が目立つようになるため、このような名前が付けられています。

ハミルトン型

ハミルトン型のFAGAは、額の生え際が両サイドから後退していくといった特徴を有します。男性に見られるM字ハゲによくいていることから、ハミルトン型(男性のAGAはハミルトン・ノーウッド分類が指標となるため)と呼ばれています。

FAGAは上記の3タイプに分類されますが、いずれのタイプであっても、初期には髪の毛全体のボリュームが減少したり、以前と比べて抜け毛の量が増えたり、細くて柔らかい髪の毛が増えたりする点が特徴です。

しかし、FAGAは円形脱毛症のように、突然薄毛が目立つようになるわけではないため、初期段階では自覚をともなわないことがほとんどです。FAGAは女性ホルモンの分泌量が低下し始める更年期に起こりやすいため、注意深く毛髪の変化を見守る必要があるでしょう。

FAGAの要因は?

FAGAは女性ホルモンのバランスが乱れることで発症リスクを高めるのですが、それ以外の要因も複雑に絡み合った結果として発症するケースがほとんどです。

FAGAを引き起こす要因としては、次のような点があげられています。

  • 加齢や出産
  • 過度なダイエットによる栄養不足
  • 人間関係・仕事のストレス
  • 頭皮環境の悪化
  • 血行不良
  • 卵巣や甲状腺など内分泌系の疾患
  • 全身疾患
  • 薬剤

それぞれについて解説します。

加齢や出産

FAGAの要因の1つが加齢や出産です。中年期以降になると、女性の体内では徐々にエストロゲンの分泌量が減少します。また、妊娠中は盛んに分泌されていた女性ホルモンが、出産後には激減するのが一般的です。そのため、加齢や出産にともなってFAGAを発症しやすくなるのです。

過度なダイエットによる栄養不足

FAGAの要因としては、過度なダイエットによる栄養不足もあげられます。ダイエットに取り組まれている女性は多いですが、あまりにも食事量を制限しすぎると、髪の毛の成長に必要な栄養が足りなくなり、結果としてFAGAを引き起こすリスクが高くなります。

人間関係・仕事のストレス

人間関係や仕事上のストレスも、FAGAの発症リスクを高める要因となります。ストレス状態が続くと、自律神経のバランスが乱れたり、睡眠の質が低下したりして、髪の毛の成長を妨げる結果となります。それによって、FAGAの発症リスクが高くなるのです。

頭皮環境の悪化

FAGAの原因としては、頭皮環境の悪化もあげられます。栄養豊富な果物や野菜が肥沃な大地に育つように、健康で丈夫な髪の毛は良好な頭皮環境に育ちます。頭皮環境が悪化した場合、髪の毛の健全な成長が妨げられるため、FAGAの発症リスクを高める結果となるのです。

血行不良


血行不良もFAGAの要因と考えられています。髪の毛が成長するためには、毛細血管から栄養を受け取る必要があるのですが、血行不良におちいると髪の毛の成長に必要な栄養が不足するため、FAGAの発症リスクを高めるのです。

卵巣や甲状腺など内分泌系の疾患

卵巣や甲状腺など、内分泌系の疾患を抱えている場合、FAGAの発症リスクを高めることがあります。抜け毛以外にも異常な症状が見られる場合、なるべく早めに専門の医療機関で見てもらうことが重要です。

全身疾患

心疾患や脳疾患、血液疾患、感染症といった全身疾患によって、FAGAの発症リスクを高めることがあります。卵巣や甲状腺の病気のときと同様、抜け毛以外に不調が見られる場合は、まず内科を受診して全身疾患の可能性をチェックしてもらいましょう

薬剤

FAGAの要因としては、病気の治療目的で利用している薬剤もあげられます。抜け毛を引き起こす代表的な薬剤が抗がん剤ですが、その他にも、精神疾患の治療薬や、乾癬の治療薬によってFAGAのリスクを高める可能性があります。

…このように、FAGAの発症にはさまざまな要因が複雑に重なることも多いため、発症原因を1つに特定するのが難しいとされています。そのため、FAGAの発症が疑われるようであれば、なるべく早めに専門のクリニックを受診するのがおすすめです。
 

自宅でできるFAGAの対策

FAGAの発症原因は実にさまざまであり、自分で対策が可能なケースもあれば、クリニックで治療を受ける必要がある場合もあります。ここでは、自宅でできるおすすめのFAGA対策について解説しています。


自宅でできるおすすめのFAGA対策としては、以下のような方法があげられます。

  • 正しいヘアケアや頭皮マッサージ
  • 生活習慣の改善
  • 食生活の見直し

それぞれについて見ていきましょう。

正しいヘアケアや頭皮マッサージ

自宅でできるFAGA対策の1つが、正しいヘアケアや頭皮マッサージです。意外に思われるかもしれませんが、毎日の髪の毛の洗い方や、日常的に使っているシャンプーがFAGAのリスクを高めるケースもあることを知っておきましょう。

例えば髪の毛を洗うときに爪や指の先でゴシゴシと擦っていたり、自分の肌質に合っていないシャンプーやコンディショナーを使っていたりすると、頭皮環境の悪化を招き、結果としてFAGAの発症リスクを高めることがあります。

髪の毛を洗うときには指の腹で優しく頭皮を洗い、シャンプーの洗い残しがないようにしっかりとすすぐことが重要です。洗髪後に頭皮のかゆみがあるような場合は、薬用シャンプーや育毛用シャンプーの使用を検討するとよいでしょう。

また、頭皮環境を改善し、髪の毛の成長を促すために頭皮マッサージをおこなうのもおすすめです。次のような方法で、頭皮へと送られる血液の循環を促しましょう。

  1. 両手の人差し指から小指を使って、首の後ろを上下にマッサージする
  2. 頭頂部から側頭部にかけて、指で優しく流すようにマッサージする
  3. 指の腹で円を描くようにして、頭皮全体を気持ちよくマッサージする

頭皮だけでなく、首の後ろ側をマッサージすることで、頭皮へと送られる血液の流れをさらにスムーズにすることが期待できます。頭皮のマッサージはあくまでも気持ちよく感じる程度におこない、強い刺激を与えないよう気をつけましょう

生活習慣の改善

自宅でできるFAGA対策としては、生活習慣の改善もあげられます。日常的に疲労が蓄積していたり、睡眠不足の状態が続いていたりすると、睡眠の質の低下にともない、髪の毛の成長が妨げられてしまいます。

朝起きてもすっきりとした目覚めが得られない方や、起きた瞬間から疲れている方は、睡眠の質を高めることが重要です。睡眠の質を高めるためには、なるべく早寝早起きを心がけ、睡眠の間際までスマホなどの電子機器で目を刺激しないことが重要です。

睡眠時間がなかなか確保できない場合は、早朝の朝日を浴びて体内時計をリセットする方法もあります。ただし、睡眠時間が短いからといって、週末に昼間で寝ているようなことは避けましょう。かえって夜間の睡眠の質を低下させる結果となりかねません。

食生活の見直し

食生活の見直しも、自宅でできるFAGA対策の1つです。女性の場合、過度のダイエットにともなう栄養不足によって、FAGAの発症リスクを高める可能性があります。

そのため、栄養バランスのとれた食事を、適切な量だけで摂取するよう心がけましょう。また、髪の毛の成長にとって必要なタンパク質やビタミン、亜鉛を始めとしたミネラルなども日々摂取することが重要です。

クリニックでできるおすすめのFAGA治療

FAGAに関しては、皮膚科や専門のクリニックなどで治療を受けられる時代となっています。ただ、FAGAに限ったお話ではありませんが、主として見た目の改善を目的でおこなう治療には健康保険が適用されません。そのため、治療費は全額自己負担となります。

クリニックでできるFAGA治療に関しては、先に紹介した男性型および女性型脱毛症診療ガイドラインの中で、治療法と推奨度が記載されているので以下でご紹介します。

投薬治療

始めに、ガイドラインで紹介されている投薬治療の種類と目的、および推奨度について見ていきましょう。推奨度はA(行うよう強く勧める)・B(行うよう勧める)・C1(行ってもよい)・C2(行わない方がよい)・D(行うべきでない)の5段階に分類されています。

参照元:男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版

治療薬目的推奨度
フィナステリド内服薬薄毛の進行を抑制男性:A・女性:D
デュタステリド内服薬薄毛の進行を強く抑制男性:A・女性:D
ミノキシジル外用薬発毛を促進男女ともにA
ミノキシジル内服薬発毛を強く促進男女ともにD

フィナステリド内服薬やデュタステリド内服薬は、AGAの主な原因となるジヒドロテストステロン(DHT)の生成を妨げ、AGAの進行を遅らせるはたらきが期待されています。ただ、男性ホルモンにアプローチする治療薬であるため、原則として女性の服用は禁止されています。

とくに男児を妊娠中の女性がフィナステリド内服薬やデュタステリド内服薬を誤飲した場合、男児の生殖器の成長に悪影響を及ぼす可能性があるため注意が必要です。医師によっては、フィナステリド内服薬やデュタステリド内服薬に触れることすら禁止する方もいらっしゃるほどです。

ミノキシジルには、血管拡張効果や、毛母細胞を活性化させる効果、発毛シグナルを促進する効果などが期待されており、男女ともに推奨度Aの治療法となっています。

ミノキシジル内服薬には、外用薬よりも高い発毛効果が期待されているのですが、厚生労働省から正式に認可されていないため、推奨度はDとなっています。ただ、AGA治療を専門とするクリニックでは、副作用のリスクを慎重にコントロールしながら、ミノキシジル内服薬を利用するケースも少なくありません。    

植毛術

治療名方法推奨度
自毛植毛術後頭部や側頭部の毛穴を皮膚ごと切除して移植男性:A・女性・C1
人工植毛術人工毛を薄毛が気になる場所に植え付ける男女ともにD

自毛植毛術は自分の毛穴を移植する外科的治療であるため、拒絶反応のリスクが少なく、毛根が生きている限りは髪の毛が生え替わるいったメリットがあります。ただ、投薬治療と比べて費用が高額になりやすいだけでなく、痛みや合併症などのリスクをともなう点が懸念されるポイントです。

人工植毛術は、ポリエステルやナイロンなどから作られた人工毛と、気になる場所に好きな本数だけ植え付けられる点がメリットです。ただ、拒絶反応のリスクが高いため、推奨度は最低レベルのD(行うべきでない)となっています。

その他の治療法

治療名方法推奨度
LEDおよび低出力レーザー照射毛母細胞の活性化を促す男女ともにB
注射療法(メソセラピー)髪の毛の成長因子を頭皮下に注入男女ともにC2
注射療法(HARG療法)独自のHARGカクテルを頭皮下に注入男女ともにC2

LED および低出力レーザー照射法は、副作用の可能性が極めて低く、皮膚に対する刺激も少ないため、持病や体質などで投薬治療が受けられない方や、お肌に不安がある方に適した治療法といえます。女性の薄毛治療に関しては、ミノキシジル外用薬と並び、数少ない推奨度B以上の治療法でもあります。


メソセラピーやHARG療法といった注射療法には、投薬治療と比較した場合、有意に効果的であるといった論文が存在しないだけでなく、世界的に見ても薄毛の治療法として推奨されているとは言えません。また、いずれの注射療法も髪の毛の再生を促すことが目的であり、FAGAの主たる原因である男性ホルモンの分泌を抑制する効果は期待できません。

…ここまでFAGAの治療法および推奨度について解説しましたが、FAGAを引き起こす要因は実に様々であるため、1人1人の発症原因に合わせた治療が必要不可欠です。そのため、まずは専門のクリニックを受診し、医師による問診やカウンセリングを受けることが重要です。症状を診てもらうことで、最適な治療方法が決まることを知っておきましょう。

FAGA治療する薬の特徴

FAGAを始めとした女性の薄毛を治療する方法として、日本皮膚科学会からBランク(行うよう勧める)以上の評価を得ているのは、ミノキシジル外用薬(推奨度A)、およびLED・低出力レーザー(推奨度B)のみです。

LEDおよび低出力レーザー治療にはこれといった副作用の心配がないため、ここではミノキシジル外用薬、およびミノキシジル内服薬の特徴と、副作用について解説します。

ミノキシジル外用薬の特徴

ミノキシジル外用薬は、頭皮に塗布して用いるタイプの治療薬です。ミノキシジルには血管を拡張し、血液を促進する作用、および発毛シグナルを促進し、毛母細胞の死滅を抑制する作用が期待されています。

ミノキシジル外用薬は厚生労働省による認可を受けており、副作用のリスクは全体のおよそ8%と低いのが特徴です。副作用のないように関しても、頭皮のかゆみや赤み、体質によるアレルギー反応など、それほど重篤な副作用の心配はありません

ミノキシジル内服薬の特徴

ミノキシジル内服薬は、もともとアメリカで高血圧の治療薬として用いられていました。ところが、ミノキシジル内服薬を服用している方の多くに発毛および多毛が見られたため、低用量のミノキシジル外用薬が開発されるに至ったのです。

ただ、外用薬よりも内服タイプのミノキシジルの方が、高い発毛効果を期待できるため、AGAやFAGAの治療を専門とするクリニックでは、副作用のリスクに細心の注意を払いつつ、ミノキシジル内服薬を処方するケースがあります。

ミノキシジル内服薬の副作用としては、心臓への負担を高めることがあげられています。そのため、高血圧の方はもちろんのこと、低血圧の方が利用する際にも注意が必要です。自己判断で海外製のミノキシジル内服薬を服用することは避け、必ず医師の診察を受けるようにしましょう。

FAGA治療はいつから始めるのがおすすめ?

結論から申し上げますと、FAGA治療はできるだけ早めに始めるのがおすすめです。FAGAの進行スピード自体はゆっくりなのですが、薄毛や抜け毛を引き起こしている根本的な原因を取り除かないと、将来の薄毛のリスクが高くなってしまいます。

FAGAの発症リスクを高める要因は実にさまざまであるため、まずはなぜ抜け毛が増えているのか、専門のクリニックで検査をすることが重要です。その結果、セルフケアで対応できることもあれば、適切な治療を受ける必要があるケースもあるでしょう。

いずれにせよ、自己判断で原因に合った適切な対処ができていないと、FAGAを進行させる危険性が高くなってしまいます。そのため、髪の毛のボリュームダウンが気になり始めたら、なるべく早めに専門家の診察を受けるのがおすすめです。

まとめ

FAGAは中年期以降の女性に多く見られる美容上のお悩みとされています。初期段階では自覚症状をともなわないことも多く、気が付くと頭頂部を中心として、髪の毛全体のボリュームが減少していたというケースが多く見かけられます。

薄毛に関するお悩みは非常にデリケートであるため、自分の判断で対処されている方も少なくないことでしょう。ただ、FAGAを引き起こす要因は多岐に渡るため、まずはなぜ抜け毛が増えているのか、原因を突き止めることが重要です。

FAGAの原因を突き止めるには、専門のクリニックで診察を受けるのが一番です。多くのクリニックで無料カウンセリングをおこなっているので、まずは気軽に相談してみることをおすすめします。

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